あなたは、普段、何かの支払いをする時のお金が、~代だったり、~賃だったり、~料だったりと呼び方が違うことを疑問に思っていますよね?
私も仕事で伝票を付ける時に、これって代なのか、賃なのか、料なのかと迷うことが多々ありまして、代金と賃金と料金の違いってなんだろう?と常々思っていたんです。
でも、たまたまテレビを見ていたら、『この差って何ですか?』で、「~代、~賃、~料」のお金を表す呼び方の違いについて詳しく説明されていたんです!
見たら納得!
あ~こういうことだったのねと、長年の疑問も解け、すっきりしちゃいました。
せっかくなので、あなたにも、その内容をシェアしますね♪
代金と料金と賃金の違いはズバリこれでした!
- 「~代」=モノの代わりに支払うお金
- 「~賃」=人に何かやってもらった事に対して支払うお金
- 「~料」=一定に決められた金額を支払うお金
ね、これでスッキリでしょ?
って、この説明だけ見てもわからないですよね。そりゃそうですね。
それでは、ここから、あなたに納得して頂けるよう詳しく説明していきますね。
まずは、どんな時にそれぞれの呼び方を使うのか、例を挙げてみましょう。
「~代」 「~賃」 「~料」 使い方の例
代を使うお金 | 賃を使うお金 | 料を使うお金 |
飲食代 | 運賃 | 給料 |
書籍代 | 航空運賃 | 送料 |
お菓子代 | 船賃 | レンタル料 |
新聞代 | 家賃 | 入場料 |
雑誌代 | お駄賃 | 授業料 |
ガソリン代 | 工賃 | 診察料 |
灯油代 | 手間賃 | 保険料 |
この表を見て、なんとな~く「う~ん、まぁ 言われてみれば、わかったような…わからないような…」という感じではないでしょうか?
はい、私も これだけじゃ、イマイチまだわかったと言えませんでした。
が、このお金の呼び方に「代」や「賃」や「料」がついた歴史や由来を見て、本当に腑に落ちました。
ので、さらに詳しく説明しますね。
「代金」が使われ始めた歴史と由来
「~代」という呼び方は、江戸時代に使われ始めた
とされているそうです。
例えば、町娘が魚屋に鯛を書いに行ったとしましょう。そこでは、こんな会話がされていたと想像されますね!?
町娘「この鯛の代金はいくらだい?」
魚屋「この鯛は一匹、一両だよ」
イメージとしては、このようなやり取りでしょうか?
では、なぜ、「~代」という言い方が生まれたのか?
その由来は・・・
ですね?
つまり、このことから、
として、「~代」と呼ばれるようになったわけです。
現代では、
- 食べた食事の代わりに支払うお金=「飲食代」
- 本の代わりに支払うお金=「書籍代」
のように、モノの代わりに支払うお金には「代」が使われているのです。
「賃金」が使われ始めた歴史と由来
「~賃」という呼び方は、江戸時代中期に使われ始めた
とされているそうです。
江戸時代、人を駕籠(かご)に乗せて運ぶ”駕籠屋”という職業がありました。
駕籠かきが1日の仕事を終えて、元締め(親方)のところで、その日にお客さまを運んだ総距離(一里とか…)を申告して受け取るお金を「賃金」と呼びました。
では、なぜ、「~賃」という言い方が生まれたのか?
その由来は・・・
と読みます。
つまり、
を指すわけです。
なので、現代でも、
- 大家さんに家を貸してもらったことと引き換えに支払うお金=「家賃」
- 運転手さんに電車に乗せてもらうことと引き換えに支払うお金=「運賃」
と呼ぶわけですね。
「料金」が使われ始めた歴史と由来
「~料」という呼び方は、明治時代になってから、使われ始めた
とされているそうです。
郵便局が誕生したことによって、初めて「料金」という言葉が使われるようになったそうです。
明治時代に書かれた郵便に関する書物「逓信省令第四十六条」に、「料金」という文字が書かれているのです。
料金という言葉はどのように使われていたのか?
明治になるまでは、飛脚などに荷物を運んでもらう時、その値段は、”十文”とか、運ぶ人の言い値で決まってたんだそうです。
しかし、明治時代になって作られた郵便局では、荷物を持ち込むと、荷物の送料は郵便物の大きさや重さなどを測って、”五銭”など、金額を一定に定められるようになりました。
ですね?
ですので、郵便物の大きさや重さなどを測って、一定の決められた金額を払っていた郵便局では、「料金」という言葉を使うようになったのです。
つまり、
としたわけです。
なので、現代でも、
- “大人 1000円、子ども 500円”などと、金額が決まっている遊園地=「入園料」
- “前期 48万円、後期 96万円”など、生徒はみんな決まった金額を学校に支払う=「授業料」
と呼ぶのですね。
まとめ
最初の方にも書きましたが、もう一度、おさらいしておきましょう
- 「~代」=モノの代わりに支払うお金
- 「~賃」=人に何かやってもらった事に対して支払うお金
- 「~料」=一定に決められた金額を支払うお金
どうでしたか?
納得できたでしょうか?
私は、すごく納得できて、これを知ってから、買い物をする時でも、伝票を付ける時でも、
いつも、いつも「あぁ、なるほど!だから「◯◯料なのね!」みたいな感じで、いちいち考えるようになった程です(笑)。
あなたも、試してみてはいかがですか?
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