昨日、大型スーパーの中の色んな洋服屋さんをウインドーショッピングしてて、「サロペット」と「オーバーオール」の違いって何だろう?という疑問が芽生えてしまったんです。
似たような物でも、お店によって「サロペット」と表示されてたり、「オーバーオール」と表示されてたりするんですよね・・・。
似て非なる物なのか?それとも、同じだけど気分で呼び変えているのか?一体なんなのか・・・。それをハッキリさせたくて、「サロペット」と「オーバーオール」の違いを調べてみました。
また、それに合わせて、それ以外にも色々ある「つなぎ服」の種類やその特徴なども簡単に調べてみたので、そちらもサラッと紹介しますね(^^)
それでは早速、サロペットとオーバーオールのなるほどね~と納得できる違いを見ていきましょう。
サロペットとオーバーオールの違いとは
ズバリ!サロペットとオーバーオールは2つとも、「胸当てとつりひもが付いたズボンやスカートと一繋ぎになった服」の事で、元々は、同じ洋服を違う言葉で呼んでいただけの事だったというわけです。
■言語の違い
ではなぜ、違う2つの呼称があるのか?それは、「サロペット」は、フランス語で、salope(汚れた、汚い)という意味で、仕事の時に服の汚れを防ぐために上に着る作業着から来ている言葉で、「オーバーオール」は、英語で、やはり同じ作業着として用いられた言葉だったからなんですね。
つまり、同じものを単なる言語の違いで呼び分けていただけだったんです!
■デザインの違い
しかし、サロペットとオーバーオールには、ちょっとしたデザインの違いもあるという説もあります。
それは、背中で吊り紐がクロスしているのがサロペットで、背中がハイバックになっているのがオーバーオールだと言う説。
もしそうだとすると、サロペットは女性向けで、オーバーオールは男性向けと言われる事に合点がいきますね。
最近では、各メーカーやブランドで、いろんな女性らしいデザインのサロペットが展開され、バリエーションも豊富です。
これらの事を踏まえて考えると、元々は、サロペットとオーバーオールは同じものだけれど、原型の作業着としてのスタイルからあまり変わっていないのが、オーバーオール。
作業着のスタイルから、女性ファッションとして、おしゃれにデザイン展開されたものをサロペットと呼ぶのだと言えないでしょうか。
そんな風に現代のファッション事情と照らしながら、サロペットとオーバーオールのそれぞれの特徴を説明していきたいと思います。
サロペットとオーバーオールのそれぞれの特徴
オーバーオールとほぼ同じようですが、先程もお話したように、つりひもが背中でクロスしているのが「サロペット」と呼ぶという説もあります。
サロペット
胸当てとつりひもが付いたズボンやスカートと一繋ぎになった服の事です。
フランス語で、salope(汚れた、汚い)という意味で、仕事の時に服の汚れを防ぐために、上に着る作業着から来ている言葉です。
厳密に言うと、胸当てとつりひもが付いていて、背中でつりひもがバッテンにクロスしたつなぎの事を言います。
ただ現代は、これらの特徴だけに留まらず、サロペットをもっと広い範囲で捉えているメーカーやブランドがあるようです。
■メーカーやブランドでの呼び方の違い
色々なサロペット
このように、今、お店で売られている様々なサロペットをほんの6種類ほど描いてみました。
所謂、サロペットの定番と言われるのが②ですね。胸当てとつりひもが付いていて、クロスバックになっています。
そして、その定番のサロペットがショート丈になっているものが⑤。この2つは、生地がデニムで作られていますが、他の4つは、それぞれ、もっと柔らかい素材で出来ています。
そして、ズボンがサルエルパンツになっていたり(⑥)、ガウチョ(①)やパンタロン(③)になっていたり、裾が窄まっているもの(④)など、女性らしいデザインに仕上がっています。
中には、⑤のようにクロスバックではなくて、オーバーオールの特徴でもあるハイバックになっているものもあったりします。
こうなってくると、もはや、オーバーオールとの境界線も曖昧な感じになってしまうのですが、それでも素材や色や形が、明らかにオーバーオールほど、”ごっつい感じ”がしないのは見て取れます。
このように文字で書くと、その違いが曖昧になってしまうのですが、要するに、LeeやLevi’sなどの定番の形のオーバーオール以外は、すべてサロペットと言ってもいいのではないかと思います。
ジャージやサテン、パイルなどの柔らか素材を使った女性らしいデザインのサロペットなど、本当に今は種類が沢山あって、見ているだけで楽しくなってきますよ♪
オーバーオール
胸当てとつりひもが付いたつなぎという意味では、サロペットと似ています。
これも元々は、作業着として作られたために、しっかりしたデニムやコーデュロイ素材で、胸当てや腰周り、腿の外側部分など至るところにポケットが付いています。
これらは、作業をする時にハンマーやスケールなどを入れるためのもの。
サロペットとほぼ同じですが、唯一違うところはサロペットは、背中で紐がクロスしていて、オーバーオールは、背中がハイバックになっているところです。
そこが、サロペットは女性向きでオーバーオールは男性向けと言われる所以です。
また、肩紐についている金具の長さを調整しながら、胸当てにある金具ボタンに引っ掛けるタイプのものだけではなく、
胸当てから股部分までファスナーで開閉できるタイプのものもあり、多様化されています。
このようにラフな感じでオシャレを楽しめ、ウエスト部分を締め付けない楽さから、マタニティウエアとしても愛されています。
背中がハイバックになっているとか、胸当てにある金具とか、何とだか小難しい説明になってしまいましたが、オーバーオールは、誰が見ても分かるくらい有名ですよね!
色々なオーバーオール
オーバーオールは、元々、農場や炭鉱、大工などの作業がしやすいようにと考えられた、アメリカ発祥の洋服のこと。
頑丈なデニム地にポケットが沢山付いたデザインで、簡単にほつれないよう幾重にも重ねた糸で縫い付けたポケットの数々・・・。
そんな伝統あるオーバーオールの老舗ブランドと言えば、Lee(リー)、Levi’s(リーバイス)、Dickies(ディッキーズ)、ROUND HOUSE(ラウンドハウス)などが有名所ですね。
伝統的な肩紐を胸の金具ボタンに引っ掛けて付けるスタイルは今も受け継がれ、どのオーバーオールにも共通しているようです。(中には、それ以外のものもオーバーオールと表記しているお店もありますが。)
また、素材はデニムかコーデュロイというのは今も昔も鉄板です。
しかし、オーバーオールも最近では多様化して、デニム素材が薄く軽くなったものや伸びるタイプのもので作られていたり、前がボタンやファスナーで開くものなど、ファッショナブルなものも見られるようになりました。
以上が、サロペットとオーバーオールの違いについての説明でした。
何となく同じような感じに思える両者ですが、ここで紹介した違いとなる目安を意識することで、買い物の際に買いたい服が見つけやすくなりますよ♪
さて、サロペットとオーバーオールの違いはわかったものの、「つなぎ服」には他にもたくさん種類があるんです。
なので、「買いたい服」を見つけるのに、いろんな種類の「つなぎ服」が目に飛び込んで来て、決められなくなってしまう・・・なんてことが無いように、オールインワンやコンビネゾンなどの特徴もぜひ知っておいて下さいね(^^)
と言うことで、冒頭にもちょっとふれましたが、他にも色々ある「つなぎ服」の種類や特徴をここからザッと見ていきましょう!
他にもこんなに沢山あった!つなぎ服の種類と特徴
コンビネゾンって何?
コンビネゾン
コンビネゾンは、トップスとボトムスが一つなぎになった服全般のことです。
コンビネゾンとはフランス語で、オールインワンと同じ意味で使われますが、各メーカーによって、または、その時に流行っている言い方によって、使い方が決まるようです。
元々は、上が袖付きに限られていたそうですが、今は袖がなくてもコンビネゾンと呼ぶメーカーも多いそう。
レーシングスーツや作業着、スキーウエアなどをイメージすると分かりやすいですね。
う~ん、これも一つなぎになった服という意味では、オールインワンと同じなんですね。
フランス語か英語かの違いでしか無かったということでした。
ロンパース
ロンパースは、袖なしのトップスとショート丈のボトムスが一繋ぎになった服のことです。
元は、赤ちゃん用の上衣とブルマー型の下衣が1つになったものをこう呼んでいました。
レオタードやワンピース型の水着、または水着の上に着るもののように袖のないものをイメージすると分かりやすですね。
しかし、今はボトムスがふくらはぎのところまで来るものもロンパースと呼ぶ事もあるようです。
ロンパースって、ベビー服にしか使わない言い方だと思ってました(笑)。あの例のかわいい奴です。
でも、確かに上下つながった服って、ベビー服のロンパースのようですものね!
ボトムスがショートパンツなら、春・夏・秋の3シーズンは着られますね。
スタイルの良い人は、ぜひ挑戦してみては?
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オールインワン
ロンパースと同じく、トップスとボトムスが一つなぎになった服のことです。
オールインワンは英語で、「1つで皆、兼ねて」の意味で、つまり、それ1つですべてがまかなえる事から、中にトップスなど着る必要がない、つなぎの服のことを言うようです。
作業着や防護服、子供服などのそれをイメージすると分かりやすですね。
オールインワンは、ひと繋ぎになっている服という意味では、サロペットやオーバーオールと同じだけど、
下に何も着る必要がない、それ一着だけで成立するつなぎという意味の洋服だったんですね。
このオールインワン、直線的な「Iライン」の凛としたイメージのデザインの服もあれば、ジャージ素材のようなテロンと柔らかい、動くと揺れる系の色っぽいデザインなんかもあって、
どのデザインのオールインワンを選ぶかでも、着た印象が変わって、色んな自分を演出できますよね♪
今流行りの下がワイドパンツになっているものを着ると、うんと艶っぽく見せる事ができたりして(*´∀`)
ジャンプスーツ
元々、ジャンプスーツは、パラシュート部隊が降下する時のために作られた服です。
上衣とパンツが1つになっているのは風の抵抗をなるべく受けないためで、前開きになっているのは何かあった時にすぐに脱げるためのデザインなのです。
1920年代にパラシュート部隊が着用したのに始まり、1969~1970年に流行しました。
いずれにしても、上下がつながった服という意味では、コンビネゾンやオールインワンと同じと捉えられます。
イメージとしては、ライダースーツなどです。
元々はやはり、お仕事用(主に男性の)のために作られた服なんですね。
それが、女性用に女性らしいラインで作られたジャンプスーツが、ファッションとして今でも愛されています。
私が、女性のジャンプスーツを想像すると下のような、身体にピッタリくっついたセクシーなやつになっちゃうんですよね(笑)。
でも、これはあくまでもキャラクター上のもので、普段、これを着ている一はまず見かけませんよね(笑)。
今はおしゃれな日常着として、かわいい系や清楚系のデザインもあり、幅広くジャンプスーツを楽しめますね。
ジャンパースカート
袖のないエプロン型のワンピースの事。
エプロンドレスと言われることもあります。
アメリカでは、”ジャンパードレス”または、”ジャンパー”、イギリスでは、”ピナフォア”と呼ばれ、女子学生の制服に用いられる場合は、”ジムスリップ”と呼ばれています。
セーターやトップスの上から着られる、スカートと上のベストが一体になったドレスの事です。
言わずと知れたジャンスカ。
これは馴染み深いですよね、特に日本女性にとっては!
多分、大正時代くらいから皆さん着てたんじゃないのかな?
ジャンパースカートを着ると、何となく内面まで女性らしくなるような気がしませんか?
つなぎと言えばつなぎだけど、オールインワンやコンビネゾンほど、敷居が高くないから、割りと誰でも一度は着たことがある服ですよね。
私も大好きなアイテムです。
サロペットとオーバーオールの違いのまとめ
いかがでしたか?
サロペットとオーバーオールの違い、分かっていただけましたか。
最後にもう一度、両者の違いをまとめておきますね(^^)
サロペットとオーバーオールの違いとは
■言語の違い(意味は同じ)
・サロペット・・・フランス語でsalope(汚れた、汚い)という意味。つまり、作業着の事。
・オーバーオール・・・英語で仕事の時に服の汚れを防ぐために上に着る作業着の意味。
■デザインの違い(という説あり)
・サロペット・・・背中で吊り紐がクロスしている。(=クロスバック)
・オーバーオール・・・背中がハイバックになっている。
■メーカーやブランドによる呼び方の違い(定番デザイン以外)
・サロペット・・・素材がデニムやコーデュロイはもちろん、それ以外のもの。ズボンがサルエルパンツ、ガウチョ、パンタロン、裾が窄まっているものなど、デザイン展開が幅広いもの。
・オーバーオール・・・最近は、伝統的な形の他に、前がボタンやファスナーで開くものなど、ファッショナブルなもの、デニム素材が薄く軽くなったものや伸びるタイプのものもこう呼ばれることも。
■その他の「つなぎ服」の種類と特徴
困った時は、この違いを見てお洋服を選んでくださいね♪
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