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【考察】アリエッティと翔の恋の物語?『借りぐらしのアリエッティ』を見た感想

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借りぐらしのアリエッティ」は、果たして、アリエッティと翔の恋の物語なのか?

私なりに考察してみました。

映画「借りぐらしのアリエッティ」のストーリーの流れに沿って、アリエッティと翔の気持ちの変化を見ながらこれが2人の恋愛ものなのかどうかを考えてみたので、ぜひ読んでくださいね♪

ちょっとネタバレ要素ありかもなので、知りたくない方は読まない方がいいかもしれません。

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アリエッティと翔の恋の物語なのか?【借りぐらしのアリエッティ】

アリエッティ初めての借り

お父さんと2人で、初めての借りに行ったアリエッティ。

最初の角砂糖を借りに行く時は、ワクワクして嬉しくて、冒険気分が盛り上がり、ドールハウスに入った時には胸のワクワクが最高潮に達していました。

けれど、次にティッシュを借りに行った時に目の前のベッドに寝ていた翔に見つかって、
気分はどん底に・・・

せっかく借りた角砂糖まで床に落としてしまいます。

「怖がらなくていいんだよ」と翔に言われても、人間に見つかってしまった失態と恥ずかしさで気分はどん底に落ちてしまうアリエッティ。

もらった角砂糖を返しにいくアリエッティ


床下の通気口に翔が置いた角砂糖を翔の部屋に返しにいき「もう自分たちに構わないで欲しい」と翔に警戒心と敵対心向き出しにしたアリエッティ。

アリエッティに家族がいると聞いて、「いいね」と言い、家族はいるけど、お父さんにはほとんど会えないし、お母さんも仕事で忙しくてほとんど家にいないと言う翔。

そのことを聞いて、翔に同情心が芽生えたアリエッティ。

私はここで、アリエッティの恋の始まりを感じました。

お母さんやお父さんにしばらくは借りはやめようと言われたのに、なぜアリエッティは、翔のところへ行ったのか?

「家族を危険にさらすことになるんだぞ!」とまで言われても、翔の元へ行ったのは、角砂糖を翔に通気口のところに置いて行かれ、プライドを傷つけられ、怒って返しにいっただけではなさそう。

翔にもう一度会いたいという気持ち、自分でも気づかないどうしようもない気持ちが
アリエッティの中に芽生えたように感じました。










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翔の身の上とドールハウスの謎

次第に分かって来る翔の身の上。
母親と父親は離婚して、手術を控えた翔を1人、祖母の家に置いて、母親は海外へ仕事にいっているというのです。

そして、翔が寝ている部屋にあるドールハウスは翔の曾祖父がこの家にいるはずの小人のために買ったものだと祖母が翔に話してくれました。

小人にドールハウスに住んでもらうのが、曾祖父の夢だったそうです。

翔の母親もあの家には小人がいると信じていて、ドールハウスは翔が気に入ったら4代目としてドールハウスを受け継いでもいいと祖母に告げられました。

「ドールハウス=アリエッティにあげたい」という気持ちが、翔の中で盛り上がったように感じました。

それを聞いた翔は、アリエッティからカラスを追い払った時に少し会話したアリエッティにますます興味が惹かれていき、床下の通気口にアリエッティに向けた「置き文」をするようになります。

まるでラブレターのようです。(と私は感じた)

この時はもう、12歳の少年は14歳の自分とは違う世界に住む少女に恋をしてしまったのだと感じました。

翔がドールハウスをアリエッティの家に置く


ある日、自分が受け継いだ(と思っている)ドールハウスの台所をいきなり押し入れの床下の板を外して、アリエッティの家に入れた翔。

これは、翔のアリエッティに対する好意からでした。

しかし、部屋の中に人間の手がドールハウスの台所を置いたことに驚いたアリエッティの家族は引っ越しの準備に取り掛かります。

危険が迫っている!と感じたからです。

怒ったアリエッティは庭で寝転がっている翔のところへ行き「あなたのせいで家はめちゃくちゃよ!」と一言。

翔のせいで引っ越さなければならなくなったアリエッティは、翔に対して怒りをあらわにしたのです。

引っ越すことを言いに来たアリエッティを初めてしっかりと見た翔が言った一言が、「きれいだね」でした。

気になっていた存在、アリエッティの姿の美しさに感動した翔。

これは、もうアリエッティに恋をしているという事をはっきりと感じる出来事だったのだと思います。










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悲観的だった翔がアリエッティの生きるパワーに触れる

アリエッティに借りぐらしの事や小人の掟のことを聞いた翔はこう言います。

「でもそのうち、(小人が)君だけになってしまうんだろうね。」「どんどん少なくなっているんでしょ?」「君たちは滅びゆく種族なんだよ」

ショックを受けたアリエッティは言います。
「そんなことないわ。まだ沢山いるって、スピラも言ってた。私たちの仲間よ。」

「私たちはそう簡単に滅びたりしないわ!」

そう言われた翔は、自分の病気を打ち明けます。

「ごめんね。君の言う通りだ。」

「本当は死ぬのは僕の方だ。ここ(心臓)が良くなくて」

「小さい時から病気で何もできなかったから、君を見た時、守ってあげられたらと思ったんだけど、やっぱりダメだった。」

「本当にごめん」

すると、遠くからアリエッティの母の声が・・・

アリエッティの母親を翔と2人で命がけで救う

アリエッティは心配になって、家に帰ったら母親がいなくなっていた!

そこで彼女は急いで翔の元へ助けを求めに行ったのです。

そして、アリエッティは泣きながら「お母さんがいないの・・・」と翔に訴えました。

家族の前でさえ激しい感情を見せることがなかったアリエッティが、翔の前では怒ったり、泣いたり・・・

これはもう完全に好きになった男性の前でだけ喜怒哀楽を見せる女性特有の姿ではないでしょうか。

本来ならば軽快しなければならない人間に対して、アリエッティは完全に心を許し、支えにしています。

アリエッティを肩に乗せ、屋根を伝って隣の部屋の窓から部屋に侵入する。翔がこんなことをするのは多分、人生で初めてでしょう。

走ってはいけないのに、庭を走り出す翔。

必死の思いで2人はアリエッティのお母さんを探し出します。

家を出るアリエッティの家族


しかし、アリエッティ家族は荷物を抱えて新しい家に向かいました。

「ごめんなさい。私の身勝手で家を手放すことになってしまって・・・」

途中の休憩場所で翔の家にいた猫に出会い翔に伝えて欲しい思いをインスピレーションで伝えるアリエッティ。

命がけでアリエッティの元へ向かう翔


猫に案内されて森の中を心臓に悪いのを知りながら、アリエッティの元へ走る翔。

別れ間際に翔に会えたアリエッティは、翔の目線に合わせるように人間の女の子と同じ背の高さになるべく垣根の上に登り、翔と向い合います。

明後日、手術を受ける翔はアリエッティに言います。「頑張るよ。君のお蔭で生きる勇気が湧いてきた。」と。

するとアリエッティは、自分の髪を留めていたクリップを外して翔に渡します。「これを側に」

そして、翔の指を両手で取り祈るようにこう言います。

「守ってくれて嬉しかった。いつまでも元気でね。」そう言って涙を流します。

翔は去ってゆくアリエッティに向かって囁きます。

「アリエッティ、君は僕の心臓の一部だ。忘れないよ、ずっと。」

少年と少女が出会い、恋の炎が静かに激しく燃え、そして別れを向かえる純粋で美しい物語だと思いました。

決して交わることのできない恋だけど、短い間にお互いに相手を思い、お互いに相手から大きなパワーをもらって、別れても力強く生きていく。

映画を見終わって、切ないけれど、なんか希望が持てるお話だったなぁと思いました。

そんな事を思って、「借りぐらしのアリエッティ」の公式サイトを見ていたら、こんな記述を見つけました。

小人の少女と人間の少年との間に芽生える恋心を設定したのは宮崎駿です。小人が人間の世界に借りにいった角砂糖一個で、出会ってはいけなかった2人の気持ちが不安定に揺れ動く関係は、出会った瞬間から相思相愛になることが多い宮崎作品では珍しい恋物語になっています。公式サイトより引用

やはり、少年と少女の切ない恋のお話だったんですね。

2010/07/02の借りぐらしのアリエッティ予告動画

床下に住んでいる小人たちは、人間に見つからないように少しずつ物を借りてひっそりと静かに暮らしていた。
身長10cmの女の子アリエッティと人間の男の子翔との出会いと別れの物語。

最後に

このお話は、ただの恋物語だけではなくて、人間も動物も生きとし生けるものは皆、お互い、借りたり貸したりしながら、支え合って生きているもので、誰もが皆、誰かのために何かをしてあげる事が喜びになるのだという事を思い出させてくれる作品でもあるのではないでしょうか。

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