映画『パラサイト~半地下の家族~』の家政婦役を演じた女優イジョンウンさんに注目が集まっています。
彼女は、映画の中で有能な家政婦から、突然、パク家からクビにされ放り出された後に「忘れ物を取りに来た」と言って雨の中、怪我で傷だらけの顔でパク家のインターフォンを必死で押し続ける悲惨な姿まで、幅広く演じ分ける実力派の女優。
この記事では、その時になぜこの家政婦は顔に怪我を負っていたのかや松本人志さんが疑問に思った事についての考察から、家政婦を演じたイジョンウンさんについての事を紹介したいと思います。
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パラサイトの元家政婦はなぜ顔に怪我をしていたのか?
ここからは【ネタバレ】になってしまう部分もあるので知りたくない方は、スルーしてくださいね。
まずは、その問題のシーンまでの経緯をお話します。
家政婦の突然の解雇
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高台の裕福な豪邸に暮らすパク家の家政婦ムングァン(イジョンウン)は、パク家が住む以前の住民の頃から家政婦をしており、家の中のことはこの家の主よりも熟知していて、一家4人は彼女に全幅の信頼を寄せていました。
しかし、半地下で暮らすキム家の長男ギウ(チェ・ウシク)が、友人の紹介でパク家の長女ダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師の職にありついた事を機に、ギウの妹ジギョン(パク・ソダム)をパク家長男ダソン(チョン・ヒョンジュン)の美術教師に就かせ、
ある仕掛けをして運転手を父親のギテク(ソン・ガンホ)に入れ替え、そして、家政婦だったムングァン(イジョンウン)をクビになるよう画策し辞めさせ、母親のチュンスク(チャン・へジン)その後釜にそえたのです。
元家政婦の顔がなぜ怪我で傷だらけだったのか?
理不尽にパク家の家政婦を辞めさせられ、居場所を追われたムングァン(イジョンウン)は、ある雨の日の夜、パク家のインターフォンを鳴らします。
そしてなんと驚く事に雨に打たれながらインターフォンを鳴らすムングァンの顔が怪我で傷だらけではないですか!!
家政婦として勤めていた頃のキチンとした身なりからは一変して、髪はボサボサで衣服もボロボロ。
茫然とするほどの変わりようだったのです。
その日、パク一家は長男ダソンの誕生日でキャンプに出掛け家を留守にし、留守番を預かる新しい家政婦チュンスクは家族を呼んで、豪華なリビングで飲めや騒げのどんちゃん騒ぎをしていました。
そこへいきなりのムングァンの訪問。
「忘れ物をしたので取りに来たから入れて欲しい」と言うのだ。
キム一家は予定外の出来事に慌て戸惑いましたが、なぜかチュンスクはムングァンを招き入れてしまい、そこから物語は急展開していきます・・・
さて、なぜ、元家政婦ムングァン(イジョンウン)の顔があんなにも傷だらけだったのか?
これに疑問を持ったので考察してみました。
考えられる理由は1つ、借金の取り立て屋に乱暴されたと考えられます。
ムングァンの夫は事業に失敗し、多額の借金を背負って雲隠れしています。
今までは、ムングァンもパク家に家政婦として住み込みで働いていたため、借金取りに追われることもなく平和に暮らせていたのが、パク家から追い出されて自宅に帰った途端、借金取りが押し寄せてムングァンに乱暴したのではないかと考えられます。
次は、松本人志さんの家政婦についての疑問を考察しました。
パラサイト元家政婦について松本人志の疑問への考察
元家政婦をなぜ家に入れたのか?
#ワイドナショー #フジテレビ
ワイドナショーはフジの中でもまともな番組と思っていたけど「パラサイト」ネタがTOPニュース。やっぱりフジテレビは変わってないわ😠 pic.twitter.com/8l1v7oRasf— 藤さくら🎌🌸 (@chiaki790) February 16, 2020
テレビ番組『ワイドナショー』でまっちゃんこと松本人志が、『パラサイト』の中で元家政婦を現家政婦チュンスクがパク邸に入れてしまった事を非常に疑問に思うと言ってました。
「元家政婦が訪ねて来ても、普通玄関を開けるか?」と納得できないようでした。
「クビにしたダスキンのおばちゃんを部屋にあげるか?」とダスキンのおばちゃんに例えて笑いを交えて違和感を訴えていました。
そのシーンとは、前述したとおり、豪華なリビングで飲めや騒げのどんちゃん騒ぎをしていた時で、夜中のことだし訪問してくる人などいないと思っていたところの出来事だったのです。
インターフォンのモニターには、ずぶ濡れのムングァンが必死で懇願しています。
キム家家族は「これは計画にないことだ」と戸惑い、どうしていいか分からない状態でフリーズしてしまうのです。
何度も「忘れ物を取りに来ただけ」とすがるムングァンに根負けする形でチュンスクは玄関を開けて、ムングァンを家に入れました。
これはもう、予定外の事が起きて、キム一家に良い策が見つからなかった事とチュンスクが、雨に濡れてボロボロのムングァンを見て同情してしまい開けてしまったという以外に理由が考えられません。
パク家の人々を騙して家族に寄生したとはいえ、元をただせばキム一家も善良な市民です。
ムングァンの哀れな姿を見て、放って置けなかったのだと思います。
地下に降りて行ったムングァンを追って降りていったチュンスクの事を、ムングァンは何度か「チュンスク姉は優しい人」と言っています。
自分を家の中に入れてくれた時のチュンスクの優しさをムングァンは確かに感じ取ったのでしょう。
これ以外でも、この『パラサイト』には、多くの布石と謎がたくさん隠されていて、2時間の映画では回収しきれていない部分もまだまだありそうですね。
それらについてはポンジュノ監督は次のように述べています。
「映画に盛り込めなかった事を5~6時間のフィルムで自由に表現したい。」
もしこんな作品が出来たら、絶対に見たいです! すごく楽しみです♪
このように映画を見て湧いた疑問や謎を考えて、また改めて映画を何度も見直すのも、とても楽しい作業ですよね!?
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さて、では、家政婦役を演じたイジョンウンさんのプロフィールや経歴などについて調べたので、ぜひ、見てくださいね。
パラサイトの家政婦役イジョンウンについて
【翻訳記事】ミュージカル「パルレ」、「奥座敷1列」で見てくださ https://t.co/OjWge8xv3d パラサイトの家政婦イジョンウンさんにドラマでも活躍のチョンムンソンさんも出演とか? 明日放送要チェックです~ pic.twitter.com/H9QoySmQqO
— piroringo 비로링코 (@piroringo) April 10, 2020
生年月日 1970年1月23日
出身地 ソウル市
身長 165cm
血液型 O型
出身大学 漢陽大学演劇映画科学士
165cmって意外と背がお高いんですね!
ふくよかなのと、出演者がほとんど背の高い方ばかりなので、こんなに身長が高いとは思いませんでした。
イジョンウンの経歴やエピソード
イジョンウンの高校時代
高校時代からみんなの前で何かをやって楽しませることが大好きで、友人たちからは、エンタメ係として人気者だったそうです。
そんなイジョンウンさんが高3の時、同じクラスの学級委員の “学生運動家・李韓烈烈士の死を哀悼する黒いリボンをみんなでつけよう!” という意思に同意して、彼女も黒いリボンをつけたのですが、結果、みんなを先導した学級委員は卒業目前で高校を退学になってしまったそうです。
黒いリボンをつけたイジョンウンさんも反省文を書かせられましたが、このことから、“自分の言いたい事も言えない世の中” に恐怖を覚えたといいます。
そして、“自分がやりたいことをして生きて行きたい!” と切実に感じて、大好きだった人の前で人を楽しませたり、表現する演劇の道に進むことに決めたのです。
イジョンウンの大学時代
大学時代は学生運動をしながら、演劇を専攻し、最初は助演出家としてスタッフの立場で舞台に携わっていましたが、小さな役も引き受けたりしながら、役者として舞台に立つようになったようです。
アルバイトをしながらの役者生活
役者としてデビューした頃は、民族劇をする劇団などにも所属していた事もありました。
スーパーなどのバイトで生計を立てながら、ミュージカルやストレート演劇に女優として出演する傍ら、自ら借金をしてまで公演を立ち上げて演出するなど、演劇に身を投じて来ました。
映画などにも時々、出演したりもしていましたが、本格的にドラマ出演をし出したのは40代からで、それまでは実力はあっても無名の女優でした。
イジョンウンの出演作品
【翻訳記事】ミュージカル「パルレ」、「奥座敷1列」で見てくださ https://t.co/OjWge8xv3d パラサイトの家政婦イジョンウンさんにドラマでも活躍のチョンムンソンさんも出演とか? 明日放送要チェックです~ pic.twitter.com/H9QoySmQqO
— piroringo 비로링코 (@piroringo) April 10, 2020
イジョンウンさんのデビュー作は1991年の舞台『真夏の夜の夢』です。
2016年『哭声/コクソン』
2017年『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』
2018年『ミスター・サンシャイン』『知ってるワイフ』
2018年『焼肉ドラゴン』(日本映画)
2019年『椿の花咲く頃』
2020年『一度行ってきました(原題)』地上波初主演
イジョンウンさんは、人情のあるおばさんや母親役をやらせたら天下一品と言われるほど存在感のある女優さん。
2018年には日本映画『焼肉ドラゴン』にも出演し、在日韓国人家族で営む焼き肉店のお母さん役でも注目を集めています。
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すでに韓国では、名バイプレイヤーとして有名で多忙な中、1人で来日して撮影に取り組んだイジョンウンさん。
共演は、娘役の真木よう子、井上真央、桜庭みなみや大泉洋、大谷亮平など日本でも名だたる俳優陣でした。
「日本のトップ俳優たちはみんなとても謙虚で、たくさんの事を学び、仕事をする楽しみをあらためて感じることができた」とコメントしました。
大阪弁のセリフも上手にこなす肝っ玉母ちゃん役のイジョンウンさんは、共演者にも頼られる存在だったようです。
真木よう子さんは、不安や心配なことがあるとイジョンウンさんのところへ行って、抱きしめてもらうだけで安心したと言っているほどです。
そして、2019年に映画『パラサイト~半地下の家族~』の家政婦役で、その演技を改めて高く評価され、釜山映画評論家協会賞、青龍映画賞など数々の助演女優賞を受賞しました。
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ちなみに映画『パラサイト~半地下の家族~』が受賞した賞はこちらです。
■アカデミー賞
- 作品賞
- 監督賞
- 脚本賞
- 国際長編映画賞
■カンヌ映画祭
- パルムドール賞
イジョンウンとポンジュノ監督との出会い
映画「パラサイト半地下の家族」キャストが文大統領と会食されたみたいですね😊パク社長(イソンギュンさん&チョヨジョンさん)家族全員集合😍ポンジュノ監督&ソンガンホさん&イジョンウンさんも😁なかなか素敵ですね😍 pic.twitter.com/IUOqQRTkWm
— Yumi^^ (@yumicchi79) February 20, 2020
ポンジュノ監督作品には、2009年の『母なる証明』のオーデションを当時出演していたミュージカルの衣装監督から勧められ受けたのをきっかけに端役で出演しました。
それから、イジョンウンさんの舞台などを見るうちにポンジュノ監督は、すっかり彼女の
演技に魅了され、2017年のネットフリックスオリジナルドラマ『オクジャ/okja』の声優に起用。
そして、今回の映画『パラサイト~半地下の家族~』で3作目のポンジュノ作品への出演となったのです。
今まで真摯に演劇に向き合ってきた甲斐がありますね!
遅咲きでいきなりこんな凄い作品に出合うなんて感無量でしょう。
『パラサイト』家政婦の顔の怪我の原因についての考察のまとめ
疑問に思っていた映画『パラサイト』の家政婦の怪我の理由や、新しい家政婦チュンスクが元家政婦のムングァンを家に入れてしまった理由などの考察はいかがでしたか?
私だったらこう考える、など、他にも色々な理由が考えられるかもしれませんね。
映画『パラサイト~半地下の家族~』は、本当に各所各所に伏線や謎解きの要素が散りばめられていて、何度見ても足らないくらい素晴らしい作品です。
一度見た方ももう一度見直して、新たな発見や驚きを味わってみてみてはいかがですか?
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