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今度は愛妻家【映画】ネタバレありの感想・考察をしてみました

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『愛していると言ってくれ』からずっと豊川悦司大好きな私が、映画『今度は愛妻家』を見た。

なんとなく豊川悦司の夫婦ものが見たかったので、『今度は愛妻家』を選びました。

ネタバレもあり~の感想・考察なので、ストーリーを知りたくない方は読まないようにしてくださいね!

薬師丸ひろ子と共演だけど、確か2人とも20代前半くらいに共演してるんだよね!

『きらきらひかる』だったと思う。

当時、同性愛を扱った作品だったから、かなり話題になったのを憶えてますよ。

相手役は筒井康隆。なつかし~

【映画】『今度は愛妻家』ネタバレありの感想・考察

では、『今度は愛妻家』のあらすじ、感想などを書いていきます。

カメラマンの夫・俊介(豊川悦司)に献身的に尽くすさくら(薬師丸ひろ子)。

子供は無く、自由気ままに暮らす俊介とさくらは熟年夫婦だ。

俊介はどこにでもいるようなダメダメ夫。

妻に全部家のことやらせて、自分は家の中でグダグダの饐えたような臭いが漂って来るトヨエツ。

こんな姿が見られるのも映画の中だけだと思うなぁ・・・新鮮で中々良し。

「愛していると言ってくれ」の晃次とは正反対のクソ男。

でも、見てる分にはそんな豊川悦司も可愛いとさえ思える。

体に良いモノを夫のためにせっせと作り、健康関連の新聞記事のスクラップを集めて、長生きしなきゃダメと世話を焼く妻(薬師丸ひろ子)が可愛い。

最初はなんでもない、夫婦の物語かと思いきや、物語が過去と現在を行ったり来たりして、「いったい何が現実?」と思わせる仕掛けがあって、途中まで謎解きのような雰囲気を漂わせた映画だった。

 

ある日、妻のさくらは夫にご飯を作ることを卒業すると宣言する。

去年の出来事が夢に出て来て、すごく腹が立ったというのだ。

去年、妻が「旅行に行きたい」と言ったのに対して、「飯どうすんの?」と、旅行には妻1人で行くものと決めつけたこと、そして、妻が「旅行に行く」と言っても、「誰とどこへ行くのか?」を心配するんじゃなくて、自分のご飯の心配をした夫に夢の中で猛烈に腹が立ったというのだ。

子供を作りたい妻とどうでもいい夫。

結婚する時、「子どもはどうしても欲しい」と言ったのに、夫がぜんぜんその気にならないのに苛立ちを感じる妻。

 

結婚して10年。

 

浮気はしないと言ったのに10回以上も浮気をしてるし、子供は作るって言ったのに作ろうともしない夫。

トヨエツは、妻に嘘ばっかりついているひどい夫なのだ。

写真の仕事もずっとしてなくて、貯金を食いつぶしてる状況で・・・

それなのに凝りもせず、自宅に女を連れ込んだり、知り合いの女性に声をかけたり有名カメラマンの大先生も見る影もない。

 

だけど、これには訳があるというのが、物語の後半になるにつれて分かってくるんですよ。

いやぁ~ 突然、登場した石橋蓮司のオカマっぷりに超感動!

小気味よくって、面白くって、哀愁が漂ってて。新米モデルの蘭子(水川あさみ)とやり合うシーンには思わず大笑いしてしまった

女を連れ込んだことがバレて、そのまま旅行に行ってしまい帰って来ない妻を
待ち続ける夫。

そんな感じで、薬師丸演じるさくらが、登場したり、出て行ったりの繰り返しで物語が進んで行く。

トヨエツと私は同学年で、薬師丸ひろ子は1つ下。

なんで、この映画の部屋の中での夫婦のコミュニケーションや、痴話げんかを見ていて、もし、トヨエツと結婚してたら、私もこんな感じで彼と会話を交わしたり、日常を過ごすのかなとか、想像してニヤニヤする楽しみも味わえるのです!

大好きなトヨエツと結婚できても、実際、あんなに自堕落な奴だったら、私もグダグダ言うだろうな・・・とか(笑)

でも、薬師丸ひろ子みたいにいくらグチグチ言おうと、可愛い女にはなれないだろうな・・・とかね。

「ねえ、写真撮ってよ、離婚記念。最後くらいいいでしょ?」

「被写体に興味があればあるほどいい写真になるって言って、昔はそう言って、私の写真いっぱい撮ってくれてたよね」

あれっ?

このセリフって、さっき家でもさくらが言ったセリフ・・・

沖縄旅行中にも、もう一度出て来て、そして、現実を知ることになる。

登場人物のトヨエツもオカマの石橋蓮司も全員ポンコツのダメダメだけど、そのダメダメ振りが切なくて、愛しくて泣けた。

「前に進むってどういう事なの? 仕事バリバリして、新しい嫁さんをもらうのが前に進むっていう意味?」

死んだ身内を思う後に残された者の気持ち・・・

やるせなくて、苦しくて、救いようのない気持ち。

幽霊として、俊介の前に時々出て来るさくらが、「そろそろ終わりにしなきゃ」と、消えようとすると、

「行くなよ! 側にいてくれよ。俺は楽しかったんだよ、お前がいるだけで。

「喧嘩しても口うるさくても、楽しかったんだ。」

「俺、なんでお前にもっと優しくしなかったんだろうな。俺はさ、お前がこんなに早く死ぬとは思わなかったんだよ。」

「これからはお前の言う事なんでも聞くから。浮気もやめるし、ちゃんと働くし、
子供も作る。今度こそ、お前大事にするから。俺、大事にするから。だから、側にいてくれよ。」

私の中のトヨエツのイメージは、もう『愛していると言ってくれ』の晃次で固定されてたから、こんなに人間臭くて、弱くて、どうしようもない姿をさらけ出すのが、新鮮だった。

私生活でも恋多き男だから、1人の女を愛し抜くという男を演じたトヨエツを見て、なんか安心した。

私には関係ないんだけどね(笑)

見終わった感じは、なんか、映画というより舞台を見終わったような感じだったよ。

あの家のリビングが舞台で、みんながあそこでワイワイやってる光景が、すっごく舞台っぽかった。

旦那って、普段、妻を軽視したり、大事に扱ってないと、何かあった時にあれだけ後悔するもんなんだと思って、なんか泣けて来た。

旦那にもこの映画、見せてやりたいと心の底から思いました。

最後に言い忘れてたことを一言。

濱田岳いいわ~

全部嘘だったって言って出て行った水川あさみを追って行くシーン泣けた。

あの人、いい奴だよね。

絶対に実際の性格もあの通りに違いない。