自我が目覚めるにつれてダダこねが盛んになるだけでなく、カンシャクを起こす子も少なくありません。
カンシャクを起こすのは、ただ自分の我が儘が通らない時ばかりとは限りません。
大好きなおばあちゃんが帰っちゃったとか、おやつのクッキーが割れちゃったなど環境が思い通りにならない時。
意図せず転んじゃった、パズルがうまくできないなど、自分の能力に苛立った時。
つまり自立心の挫折感情の表現なのです。
他には、からかわれたり、いい加減にあしらわれて、自尊心が傷つけられた時の怒りの感情表現でもあり、
大好きなお母さんの期待に答えられない自分へ苛立ってしまった時にもカンシャクを起こすこともあります。
子どもが3歳、4歳になって、あるいは、もっと大きくなってもカンシャクを起こして困っているお母さんも少なくないでしょう。
本当は、カンシャクのように大きくキレるまで我慢を溜めないように赤ちゃんの頃から少しずつ泣きに付き合ってあげられればいいのですが、そうもいかない場合は、こんな風にすることをおすすめします。
子どもがカンシャクを起こしたら、まずはお母さんは深呼吸をして心を沈めてください。
「この子の情緒の安定と自制心を育むチャンスが訪れたんだ。」くらいの気持ちになれればいいですね。
理想的には抱いて、お母さんの腕の中で心ゆくまで気持ちを発散させてあげるのがいいのですが、それが難しいくらいに激しいカンシャクならば、まずはしばらく見守っていて、頃合いを見計らって「抱っこしてあげるね。」と言って抱きしめてあげます。
ずっと抱っこするのが辛いようなら、ほんの10秒でもいいのです。
ただその10秒間は”あなたをすごく愛しているよ”という気持ちで子どもに100%集中してください。
言葉で言えるようならなお良いです。
10秒ギュッと抱きしめても、まだ泣いているかもしれません。
そうしたら、またしばらく見守って、また同じように10秒抱っこをします。
何度かそれを繰り返して、落ち着いてきたところで、「すっきりしたね。」と喜んであげましょう。
大好きなお母さんに受け止められてもらいながら、カンシャクを乗り越えた子どもは、本当に気分がすっきりするものです。