私のところに相談に来られるお母さんは、「普段、この子に我慢ばかりをさせてしまって、気持ちを発散させてあげなければと思うのですが、中々私一人では難しくて。」と訴える方が半数以上です。

“子供に我慢ばかりさせている”これは、どういう意味でしょう。

話を聴けば、「最近、弟が生まれて、私(ママ)が弟ばかり世話するので、ヤキモチを焼いて、弟を叩いたり、抱っこの邪魔をしたりします。」それで腹が立ったママは、ついつい上の子を怒鳴りつけてしまうとか、

日常の細かなしつけの場面で、ついつい子供を叱りすぎてしまって、子供を必要以上に傷つけてしまったと思っているママが、とても多いように感じます。

なるほど、叱っているうちにママもボルテージが上がって、必要以上に怒鳴ってしまうこともあるでしょう。

そんな時、子供も段々と、自分の気持ちをしまい込むようになるのかもしれませんが、怒ったママ自身も、子供以上に傷ついてしまいますね。

怒った日は、ずっと気持ちがモヤモヤして、子供に申し訳ない気持ちで、自分を責め続けてしまう。

だから、寝る前に(子供に)あやまろう!と意を決して、「ごめんね。」と言うんだけど、子供もなんか自分の気を紛らすように、目を見てくれなかったり、ふざけたりして、ちゃんと受け止めてくれない。

だから、謝ったのはいいけど、なんかスッキリしないというのを繰り返している方も多いのです。

ここで1つ注意しておきたいのは、ママが子供に謝るのは、ママ自身が子供に申し訳ないという気持ちを持ってしまっているから、その気持をしまったままにするよりは、子供に謝ってしまう事で楽になるよ!というだけのことで、

なにもママが悪くて、子供が悪くないということではないのです。

ママも子育てを精一杯やっているし、子供もその子なりにお兄ちゃんお姉ちゃんになりたくて、頑張っているだけなのです。

ただ、ママが”子供に申し訳ない”という気持ちを持っていて、それが原因で親子の間がしっくりこないようならば、ママの心の中の”申し訳ない”を子供に打ち明けましょうというだけの事なのです。

以前、8ヶ月の女の子を連れて相談に来られたママは、子供がお腹にいる間ずっと、お姑さんと揉めていたそうで、泣いたり怒ったりして、子供に悪いことをしたなと罪悪感でいっぱいだと打ち明けてくれました。

そのせいで、オモチャをこの子の目の前に置いても、手を伸ばそうともしないくらい、すべてに無関心になってしまったと。

確かに、相談室のオモチャを差し出しても、用心深く見るだけで触ろうとしませんでした。

しかし、ママの言い分を聞いたり、子供をママに抱いてもらって、子供がどんな気持ちなのかをママと私で想像しながら、子供に話しかけていくと、大分長いこと泣いた後、段々と落ち着いてくれました。

ママの方も、色々と当時の辛い事などを涙ながらに話していくうちに、ママの元々持っていた自信を取り戻してくれました。

さっきまで、泣いてる我が子を、辛そうに抱っこしていたママが、自分自身も泣いてすっきりすると、泣く子を「よしよし」と余裕で抱いて、

「お腹にいた時、ママ怒ってばかりでごめんね。」「〇〇ちゃんは悪くないんだよ。」「〇〇ちゃんが生まれてきてくれて、本当にうれしかったよ。」などと、我が子の目を見て、はっきりと伝えることができました。

すると、なんと!〇〇ちゃんが、(初めて)ママの頬の涙を手でぬぐってくれたです。ママも私も感激しすぎて、2人で泣いてしまいました。

それからなんと!セッションが終わって、ママが帰りの支度をしていると、さっきまでオモチャに触ろうとしなかった〇〇ちゃんが、部屋にあったオモチャを手に取って眺めているではないですか!

きっと、話を聞いてもらって、心の中のモヤモヤがすっきりしたママを見て安心したのでしょうね。

話などしてもわからないと思われがちな、たった8ヶ月の子でさえ、ママの気持ちを気遣い、ママの安心=自分の安心だと思っているのです。

もしも、子供に”悪いことをしたな…。”と思ってしまったら、目を見て、ちゃんと謝ってみてください。

そして、”大好き!”を伝えてください。

きっと、”ママは悪くないよ”、”僕も(私も)ママが大好きだよ”と答えてくれるでしょう。

例え、まだ言葉がしゃべれなくても。

 

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