長野県のお猿が入る温泉「地獄谷野猿公苑」
なんと、野生のサルが温泉に入るところを見られるのは、世界の中でもこの地獄谷の温泉だけらしいですよ!
この記事では、地獄谷野猿公苑の場所やアクセス・駐車場・宿泊などと合わせて、世界で初めて猿が温泉に入るキッカケになった出来事を紹介します。
所ジャパンでおサルが入る温泉は長野県 地獄谷野猿公苑
地獄谷野猿公苑は、長野県の上信越高原国立公園の横湯川の渓谷にあります。
険しい崖に囲まれた噴煙を上げる温泉がまるで地獄のように見えたのか、人はいつしかそこを地獄谷と呼ぶようになりました。
最低気温は-10℃以下。
1964年に開苑した地獄谷野猿公苑は、ニホンザルを間近で見られる場所として有名です。
1998年の長野冬季オリンピックの時は、選手たちがここを訪れたことから、温泉に入るサルは世界中に知れ渡り、観光客で賑わうようになったんだとか。
気持ち良さそうにサルの群れが温泉に浸かっていますね^^
朝、約160頭のお猿さんたちが温泉に入りにやって来るんです。
【新着記事】雪のなか温泉に入るサルって、お湯から上がったあと湯冷めしないの!?
湯冷めしにくく寒冷地に適応したニホンザルの生態について、温泉に浸かるサルで有名な長野県地獄谷野猿公苑の萩原敏夫さんに解説していただきました!https://t.co/XTIJFpjh9p pic.twitter.com/uit2KfSTRN
— BuNa(ブナ)自然情報ウェブマガジン (@BuNa_bun1) March 2, 2020
おサルさんは、真冬じゃないと温泉には入らないみたいです。
でも、野猿公苑の中では野生のサルたちの普段の生活が見られて、いつ行っても楽しめる所だそうですよ!
外国人に人気の、猿が温泉に入る「地獄谷野猿公苑」に来た。
もう真冬ではないので、温泉に入るより、温泉の側で暖を取る感じだな。 pic.twitter.com/oGWOdmC1c9— マーシー (@mercy1014) March 1, 2020
ここには200匹もの猿がいるんですね!!
今や世界中の観光客がここを訪れ、「Snow Monkey」とも言われて注目されているんです。
地獄谷温泉【長野県】
渓谷岩盤からはあちこちでお湯が湧き、噴泉とともにまさに地獄谷といった雰囲気。「地獄谷野猿公苑」一帯には約200匹の野生のニホンザルが棲み、サル専用の温泉露天風呂に入るという世界に例を見ない珍しい習性を持っている。 pic.twitter.com/7ijzYBIU3h— 日本の観光名所bot (@japanese_meisyo) February 24, 2020
駐車場から地獄谷野猿公苑まで25分も山を登って行くんですね。
駐車場から地獄谷野猿公苑までの距離が徒歩25分ととにかく長いw しかも車で通れるような道じゃないので無心で歩いた pic.twitter.com/eKhrqG0ZTL
— きりじゅん㌠/霧雨潤輝 (@_DorN) February 28, 2020
秘境のような場所にあるのですね。
秘境みたいな場所にある渋温泉。ここには泊まらなかったけど情緒はある pic.twitter.com/YMdO8BvnMd
— きりじゅん㌠/霧雨潤輝 (@_DorN) February 28, 2020
長野県のおサルの温泉の場所
株式会社 地獄谷野猿公苑 | |
住所 | 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845 |
TEL | 0269-33-4379 |
FAX | 0269-33-8521 |
Webページ | http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/contact |
車でのアクセスや駐車場の情報はこちらをご覧くださいね⇒地獄谷野猿公苑のアクセス・駐車場
長野県のおサルの温泉周辺の宿泊施設
宿泊施設はこちらにたくさんあるので旅行の際には早めに予約をしておきましょう↓
地獄谷野猿公苑周辺のお宿
猿が初めて温泉に入った驚きのキッカケとは?
京都大学 霊長類研究所の准教授 マイク・ハフマンさんによれば、温泉に入る野生の猿は地獄谷のサルだけだそうです。
そもそもニホンザルは温泉に入る必要が全くないというのです。
そんな猿がなぜ温泉に入るようになったのか?
それは、1961年の秋の事でした。
初めて猿が温泉に入った場所は、地獄谷野猿公苑の近くにある後楽館という温泉宿の露天風呂。
文豪・夏目漱石も訪れたという老舗旅館なのです。
そこに1匹の雄猿が入ったのが、初めて猿が温泉に入った瞬間でした。
その瞬間を見たのは、後楽館の大女将・竹節喜久子さん(79歳)。
温泉サル誕生の瞬間
59年前の1961年の秋、当時20歳の喜久子さんは
家に大きな栗の木があったんですけど、そこに(猿が)大群で来ては食べつくしてっちゃったもんで
猿が山から下りてきて畑などを荒らす被害が頻発する中、少しでも被害を抑えようと、猿が里へ下りて行かないよう、喜久子さんの母・春枝さんが千葉から落花生を沢山買って、猿にあげようとしました。
しかし、いくらやっても食べませんでした。
専門家に相談したところ、食べなれた土地のものを与えた方がいいと言われ、リンゴを上げることにしました。
そして、喜久子さんが、たまたま露天風呂のそばにいた猿に近づき、リンゴを転がしたらコロコロと転がって、温泉の中にポチャンと入ってしまった。
すると、4~5歳くらいの雄サルがピューッと露天風呂の中に飛び込んだのです。
サルはリンゴを取って、食べながら温泉の中で遊んでいたそうです。
これが、猿が初めて温泉に入った歴史的瞬間でした!!
その後はあっと言う間に、何匹か続いて入るようになって、次々と後に続いて入るようになったそうです。
京都大学 霊長類研究所の准教授 マイク・ハフマンさんによると、他のサルが入ってるのを見たら、自分も入ってみたいと。
それでみんな入るようになって、地獄谷のサルの文化になっていったんです。
サル真似現象で。
そんな温泉サル誕生から3年後に人と猿の共存を目指し、地獄谷野猿公苑が誕生したのです。
地獄谷のお猿さんが温泉に入る時期
地獄谷野猿公苑のお猿さんたちが温泉に入る時期は、だいたい11月~3月頃の寒い時期だけなんです。
また、真冬でも天気の良い比較的暖かい日は、温泉には入らずに日向ぼっこをするそうです。
曇りで気温が寒くなってくると、温泉に浸かるんです。氷点下になると大混雑になってしまいます。
しかし、公苑にいるお猿さん全員が温泉に入るわけではなく、入っているお猿さんほとんどがメスか子ザルなんです。
オスが温泉に入らない理由は、入ると濡れて毛が収縮して小さく見えてしまうので、雄としてのプライドから入らないのだということです。
温泉の温度は42℃くらいで、人にとっては少し熱いんですね( ;∀;)