骨折で意外にすべての状況が好転した母

腰椎いつの間にか骨折の手術をし、1ヶ月のリハビリ入院の末、何とか杖で1人で歩けるようになった母は、待ちに待った退院を果たした。

84歳ながら、懸命にリハビリを頑張り、順調に回復。

5月に入院して、6月に退院だから、思ったよりも回復が早かったと医師も驚くほどだった。

家に帰って家事も何とか1人ですることができ、とはいっても、やはり毎日の食事作りは大変なので、夜だけはお弁当を頼み、あとはCOOPでレトルトや冷凍のおかずを宅配してもらうことにした。

 

そして、ようやく、お待ちかねのデイケアセンター

 

母は週二回、そこに通うことになった。

そこで、理学療法士の方に90分のリハビリをしてもらい、若いスタッフさんにお風呂に入れてもらい、テイッシュケースに簡単な刺繍をする手芸を楽しみ、友達と話すという、楽しい、楽しい日課が始まったのだ。



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私は、週に一回、母の家に通い、骨を強くする注射を打つために、病院に連れていくというお世話をすることになった。

やはり高齢な為、母は骨密度低く骨粗相症なので、骨密度を高くする注射を全部で72回打たなければならないと医師に指示されたのだ。

週一回のその日は、母からデイケアセンターに通う他の人達の話や、リクリエーションの話や、外国の優しい介護スタッフの話を聞かされた。

今までにないような、楽しげな母を見て、「あ~良かったな。骨を折ったことは災難だったけど、これなら、怪我の功名の部分もあるじゃない!」と、母も私も、全てがこれでうまくいくという晴れやかな気持ちに包まれていた。

順調なリハビリで動作がスムーズに!

母の歩行の方も、病院でのリハビリに引き続き、デイケアセンターでのリハビリで、骨を折る前よりも軽やかに歩けるようになったような気がした。

母を私の車の助手席に乗せる時も、怪我をする前は、全面的に私が母のお尻を持ち上げ、やっとのことで、車のシートに座らせていたのが、

退院してからは、驚いたことに自分で車の屋根に手で捕まり、スイスイとお尻をシートに預けたのだ。

この光景を見た時は、本当にビックリだった。

「もしかして、このままリハビリを続けていけば、杖なしで、スイスイ歩けるようになるのではないか?」

そんな風に思ってしまったほどだった。

しかも、母の口からは、以前のような「寂しい、寂しい」という愚痴も出なくなったではないか!

今回の怪我と入院のお陰か、兄嫁も母に優しくなり、買い物に行ってくれたり、掃除をしてくれたり、洗濯をしてくれたりと、何くれと無く世話をしてくれるようになったそうだ。

突然、思いもしなかったアクシデントが…

そんな奇跡のような変化が訪れたバラ色の母の老後生活が、まさか、ある日突然、一変するとは誰1人として、思ってもいなかった。



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病院の日でもないのに、母から急に電話が鳴った。

何か悪い予感がした。

電話の向こうでは母消え入りそうな声で、こう言ったのだ。

「N子、昨日の夜、おばあちゃん顔から転んじゃって、手は付いたんだけど、何か股関節がすごく痛いんだけど、大丈夫かね?」

大丈夫かね?って言われても、私はその時の状況を知らないし、どの位痛いのか想像もつかないではないか。

本人曰く、立って歩くことは何とかできるけど、座ったり、立ったりすると、すごく痛いのだそうだ。

この間のこともあるし、何かあると困るから、一応、診てもらおうということで、すぐさま母の家に飛んで行った。

足を痛がる母をなんとか車に乗せて、病院へ急いだ。

 

病院では、レントゲン、CTを続けて撮って、
診察室でその画像を見せられながら、
医者から一言、

「これ折れてますね」…

医者はレントゲン画像のその部分を指しながら、「ほら、ここに線がはいってるでしょ?」「ここが折れてるところですよ」と教えてくれた。

レントゲンには、母の骨盤股関節が写っていて、その骨盤と股関節を繋ぐ大髄骨頭という、丸いピンポン玉のような骨を真っ二つに分けるような細い先が確認できた。

あ・・・
ほんとだ・・・

思わず、こんな言葉が出てしまった。

 

医者は手術が必要だと、当然の様に告げた。折れた大髄骨頭を削って取ってしまって、その代わりに、チタンでできた同じ形のものをはめ込むという手術だ。

これから担当になるその医師は、この手術を100例以上したことがあると言い、そんなに難しい手術ではないのだそうだ。

 

人工骨頭置換術
これがその手術の名前だ。

はぁーーー。
また手術か・・・。
そして、また1からリハビリが始まるのだ。

お年寄りの身体というのは、なんて繊細なんだろう。ちょっと刺激を与えられると、すぐに壊れてしまう。

私の頭の中には、また心配事が積み重なった。

”この高齢でまた全身麻酔に耐えられるのだろうか?”

”術後、リハビリでどのくらい回復できるのだろう?”

”3ヶ月の入院が終わって家に戻った時、身の回りの世話はどうするのだろう?”

”義姉1人ではとても無理だろう…”

そんな心配が波のように押し寄せて来た。

この後の経過は、また引き続き
書いて行こうと思います。

通所リハビリテーション(デイケア)に通うために介護保険申請をした母

介護保険が認定された母が骨折し手術リハビリという展開に…

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